青花芙蓉手鳳凰紋大盤(民窯)
明(1368~1644年)

青花とは日本の「染め付け」を意味し、白地に青色の模様がある陶磁器をいう。素地は粗く、釉(上薬)も混濁し、コバルトも黒ずんで鳳凰も痩せ気味で、回りの牡丹・芭蕉・雲龍図も稚拙であるが、必死に書いたと思われる筆致は好感が持て、民窯らしいほのぼのとした雰囲気がある。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)