龍門石窟佛龕
494年の北魏の洛陽遷都から唐代中期に亘って造営された、洞窟1350余、佛像9万7000余を誇る、佛教美術の宝庫、河南省龍門の唐代窟の小佛龕の1つである。佛の面貌は下膨れで柔和であり、北魏佛の細面で求道心に溢れた真剣な眼差しとは一線を画している。文化熟爛の精華と見るか、退潮期の予兆と見るかは人様々であろうが、専門家の間では後者の意見が多い。
Photo & Text by 吉村 信(福井市)
龍門石窟佛龕
494年の北魏の洛陽遷都から唐代中期に亘って造営された、洞窟1350余、佛像9万7000余を誇る、佛教美術の宝庫、河南省龍門の唐代窟の小佛龕の1つである。佛の面貌は下膨れで柔和であり、北魏佛の細面で求道心に溢れた真剣な眼差しとは一線を画している。文化熟爛の精華と見るか、退潮期の予兆と見るかは人様々であろうが、専門家の間では後者の意見が多い。
Photo & Text by 吉村 信(福井市)