昆盧遮舎那佛 (紀元675年)

洛陽市の南14キロにある、2000年に世界遺産に登録された、雲崗石窟と双璧をなす中国の代表的な石窟、龍門石窟の西山の中央にある奉先寺洞石窟の主尊である。歴史に有名な則天武后が経費を惜しまず、彼女に似せて作製させたと言われ、その優美な表現様式は、唐代彫刻の最高峰を極めた秀作とされ、奈良の大佛のモデルになったとも言われている。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)