三彩胡人牽駝俑
唐(紀元618~907年)

紅色のシャツの上に、緑色のマントを羽織り、長い革靴を履いた鯔(いな)背(せ)な胡人(西域の異民族)が、言う事が聞かず鼻ずらを上げている駱駝に気合を入れて怒っている図である。
右手を握り絞め、左手で駱駝の手綱を引く様子が微笑ましく、作者の観察眼の鋭さに感心させられる。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)