施紋彩陶瓶 馬家窯文化(4800年前)

スウェーデンの考古学者、地質学者で、周口店の北京原人の発見や華北の新石器時代遺跡の発掘で偉大な成果をあげ、名著「黄土地帯」の作者でもあるアンダーソンが発見したアンダーソン土器は、その近代アートにも通ずる斬新なデザインで知られる。
本例は、螺旋模様の中央に目玉の様な点を描き、両側の耳部も合わせると、見様によっては動物の顔の様にもとれる不思議な雰囲気を醸し出している。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)