彩絵菩薩像壁画 北涼(紀元397~439年)
騎馬民族匈奴の沮渠蒙遜(そきょもうそん)が甘粛省北部に建国した北涼は北魏に亡ぼされたが、西域の影響を受けたエキゾチックな文物を遺している。本例はインド美術固有の三曲法を取り入れた姿態をとる、切れ長の目、高い鼻梁を有する菩薩が薄衣をまとい婉然と佇む様子を描いたもので、古代におけるインド文化の中国文化への影響を如実に示している。
Photo & Text by 吉村 信(福井市)
彩絵菩薩像壁画 北涼(紀元397~439年)
騎馬民族匈奴の沮渠蒙遜(そきょもうそん)が甘粛省北部に建国した北涼は北魏に亡ぼされたが、西域の影響を受けたエキゾチックな文物を遺している。本例はインド美術固有の三曲法を取り入れた姿態をとる、切れ長の目、高い鼻梁を有する菩薩が薄衣をまとい婉然と佇む様子を描いたもので、古代におけるインド文化の中国文化への影響を如実に示している。
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