彩絵木塔 五代(紀元907~960年)

甘粛省楡林窟で発見された塔高68cm、八角形の佛塔である。木製の佛塔の周囲には計16体の菩薩像が描かれ、それぞれ、摩尼珠、法螺、金剛杵、斧、剣等を保持して佛法の守護にあたっている。素朴な菩薩の表情に惹かれる、超乾燥地帯の沙州(甘粛省)ならではの逸品である。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)