五牛銅枕 西漢(前206~8年)

祭祈用の銅枕である。牛は農業生産にとって重要な道具であり、それゆえ牛は財富の象徴とされている。
馬鞍を模した枕の両端に精悍な雄牛が立ち、枕の前面には、龍紋を施された牛三頭が浮彫にされている。動物と接することの多い、騎馬民族文化の影響を感じさせる作品である。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)