豆(闘)彩花蝶紋罐
明 成化年間(紀元1465~1487年)

成化の官窯五彩とも豆彩とも言われ、青花で描いた文様の上に、淡雅清明な絵の具をかぶせ、中間色を含む豊富な色が、互いに響き合い美しい調和を見せている。豆は、上絵に使われている青緑色(豆青色)から来ているとする説と、闘は、たくさんの色彩がおのおのの美しさを競い合うがごとくであるとする説がある。しかし、いずれの説も、後代の清代に入ってから言われ始めたとのことである。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)