貼金彩絵石雕佛立像
北斉(紀元550~577年)

山東半島佛教美術の頂点を極めた東魏滅亡後の、北斉時代の釈迦牟尼像である。東魏佛に比較し、簡素な感じがするが、少年の初初しさを、堅い石灰岩を用いているにも係らず、見事に彫り上げている。
格子模様の衣服の紅色、金彩が鮮やかに残り、非常に親しみ易く人気のある佛像である。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)